書くことからはじめてみよう。

言葉にすることで、何かが変わるかもしれない。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

和邇合宿⑤-からだとことばのレッスン「鹿踊りのはじまり」

三日目 いよいよ最終日の朝を迎えました。 朝の九時に、けいこ場の会場に皆が集まりました。二日間の疲れと、本番への緊張が、それぞれの顔や体に現れていました。 この日は、それぞれの参加者が一人で行えるからだほぐしをしました。脚を開脚し、片方の足を…

和邇合宿④-からだとことばのレッスン「鹿踊りのはじまり」

第二日目(2) お昼を食べたらいよいよグループ毎のレッスンが始まりました。 物語の冒頭では、主人公の嘉十が農作業したり栗の木から落ちたり団子を食べたりするのを何度もけいこしました。鹿たちが登場してからは、得体のしれない手ぬぐいにおののき飛び…

和邇合宿③-からだとことばのレッスン「鹿踊りのはじまり」

第二日目 二日目の朝はからだほぐしから始まりました。二人一組になって、丁寧に、入念に、お互いのからだをほぐし合いました。僕のペアは大阪で定例会に参加しているというMさんでした。 からだをほぐされる気持ちよさとは別に、誰かのからだをほぐす気持ち…

和邇合宿②-からだとことばのレッスン「鹿踊りのはじまり」

第一日目(2) 夕食はすき焼き鍋でした。数年ぶりだと言って喜ぶ人もいました(僕もそうでした)。 夕食後に、今回のレッスンで扱う童話作品が発表されました。それは、宮沢賢治の「鹿踊りのはじまり(ししおどりのはじまり)」でした。太陽に照らされたす…

和邇合宿①-からだとことばのレッスン「鹿踊りのはじまり」

梅雨も明けようかという七月半ばの三連休に、琵琶湖の湖畔にある「和邇浜青年会館」にて、「からだとことばのレッスン」の合宿が行われました。その模様をお届けいたします。 第一日目 お昼の1時が集合時間でした。滋賀県のJR和邇(わに)駅から徒歩20分…

たぬきがいた

マンションの隣にある一軒家の玄関の前に、たぬきがいた。 街灯もほとんどない、線路にほど近いところにある民家のガレージには、小ぶりな黒い軽自動車と、行儀良く座った白い犬の置物がある。動くはずのないその犬は、夜の道を通って帰るとき、いつも動いて…