書くことからはじめてみよう。

言葉にすることで、何かが変わるかもしれない。

就活日記⑥ 消えるはずの不安だけれど

 今日、ある出版社からwebテスト選考通過のお知らせがあった。

 合否の連絡がなかったので、もしや作業に不備があったのではないかと不安に思っていて、まさかwebテストのデータを送信し忘れたのかと心配になっていた。実際は、考えて見れば分かるのだけれど、テストは先週金曜日が締切で、その日に僕は受験したのだから、社員の方がそのデータを見るのは早くて今日ということになる。焦るほど日にちは経っていないのだから、せめて今日一日くらいゆっくり待っていればよかったのだけれど、ずっと気が気でなかった。夕方堤防を少し散歩したけれど、それほどスッキリすることもできず、気分が落ちたまま夕食を食べているときに携帯を見るとその通知が来ていたのだった。

 一次面接の案内を見たとき、この不安な気持ちは解消されるべきなのだけれど、そうはならなくて、合格の二文字を見てもどこか落ち着かない。なんでだろう。結果が分からないのが不安じゃなかったのか?なぜ胸のあたりにもやもやしたものが残っているのか・・・となるとこの不安や落ち着かなさは、結果が出ていなかったことに実は起因しないのではないか?と思えてくる。

 確かに、合否の連絡が届かないのは不安なことだ。けれど今回はむしろ、別の不安な事や体の不調を感じている時に、その気分にあわせてこのネガテブなイメージを思い浮かべていただけなのかもしれない。ここ数日怠けた生活をしてしまって、朝起きるのが遅く、首や背中にもちょっとした張りがあって、明るく一日を過ごすことができてなかった。ずっと暗いわけじゃないけど、暗さを帯びる引き金に常に指がかかっているような状態で、時折それを握ってしまってぼんやりした気分に陥ってしまっていた。そのうちの一つが、この選考結果の未通知だったのかもしれない。連絡が来ないことが引き金となって、自分の中のもろもろの不安が流れ出てしまったということだ。

 あるいは僕が不安に感じていたのは、この企業の選考結果が出ていないことではなくて、それに代表される就活全般への不安だったのかもしれない。僕が就職に対して抱えている不安な気持ちは、ひとつの選考ステップを通過しただけでは解消されることのないものだと思う。就職ということ、就活を通して社会へ出ることにどこかためらいを感じているような自分もいる。その漠然とした落ち着かなさがずっとあって、その気分を具体的に感じられるものとして選考結果の件があったということなのかもしれない。選考は通過したけれど、何となく不安な気持ちのもとがなくなったわけじゃないから、スッキリはしないということだ。

 ともあれ、一つのステップを通過できたことは素直に喜ばしいことだ。次回は5月中旬に一次面接がある。しっかり準備して臨みたい。また、それまでに2,3のエントリーシートを提出もしなければならない。そちらの方も大切に進めていこう。

 自分の内側に向けられた言葉ではなく、相手へ向けられた言葉を使うこと、これを意識してやっていきたい。

 

おわり